今日の読み物(BATMAN#73)
スポンサーリンク
普段は最新作については触れないんですが今回はちょっと色々滾って我慢できませんでした。それほど詳しくは書いてませんがそれでも
Batman#73のネタバレを含みます
ラザロスピットよりも強力な物の存在が明らかに
ストーリー概要
ベインに敗北したバットマンを、別アースの父、トーマスウェインは自らの手でゴッサムの外へ連れさった。目を覚ました息子に彼は言う。お前はよくやった。自慢の息子だ。もう大丈夫だ。痛みも苦しみも、すべて過去の物になる。もう何も心配いらない。父はお前のそばにいる。そしてトーマスは己の計画をブルースに明かした。その計画は…
死んだマーサを蘇らせて幸せな家族に戻ろうね!ちなみにこの馬でひいてる棺桶の中身がマッマ(何十年も前の死体)だよ!
あの映画の夜以降、初めての親子3ショットがこれかよ!!!
しんどさ極まりすぎる…”バットマン”最強のヴィランがここにいたとは…。両親の死、不在というバットマンの原罪がなくなればブルースがバットマンでいる根本的な理由はなくなる。仮に正義の心だけを胸にバットマンを続けることも可能だろうけど、かつてのバットマンと同じ強さを保てるかというと難しいんじゃなかろうか。
今のバッツは基本的には「幸せになりたい」って気持ちはあるんだよな。ゴッサムガールとの会話とかを思い返すと。じゃあ彼の幸せってなんだろうとなると、両親の死という現実がある限り、彼はバットマンになることでしか生きられなくて、決して幸せにはなれない。結婚を望んだキャットウーマンさえ、ブルースではなく”バットマン”を尊重して消えてしまった。
今回の話で明らかになったのは死者を蘇らせることで有名なお便利装置ラザロスピットの上位互換と思われる”ナインスピット”の存在。ラザロスピットの名は、キリストの行なった”ラザロの復活”から来ているという。キリストは何度か死からの復活を行なって見せているが、ルカの福音書の中では”ナイン”の街で起きた復活の奇跡が最初に位置付けられている、らしい。ラザロはちなみに3番目に位置付けられているので、ナインスピットの方がより強力な力を孕んでいるという含みがある、ぽい。
実際、ラザロスピットには欠点が多い。一度しか使えなかったり、生き返ったものの精神に異常をきたしたり、死にたてか死にそうじゃなきゃ無理とか結構設定はブレてそうだけどそれでも代償が大きいという点は変わらない。
マーサは死んでから時間が経っているし、ナインスピット自体が伝説級の代物のためどんな影響が出るかわからない。
それでもトーマスは彼女を復活させると決めた。もう一度、息子と妻のいる幸せな家族になるために。
そしてブルースも、了承してしまった。
ハッピーエンドになると思うか?これはバットマンだぞ?シルバーエイジからやり直せって声が聞こえる…
普通は親子の再会で泣かせてくるところを、不安しか煽らないトムキング大御所流石です…怖い…
でも突然肉体言語で会話し始めた二人にはちょっとふふってなった