動くものは

WORLD'S FINEST COMICS #285

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WORLD'S FINEST COMICS #285

 

簡単なあらすじ

 

バットマンとスーパーマンはズッ友だょ!(X回目)

 

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空中デート

バットマンゴッサムへと送り届けるため、彼を抱えて空を飛ぶスーパーマン。寡黙なコウモリが珍しく口を開く。

 
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「スーパーマン…素晴らしい景色を見せてくれて感謝する。本当は君のケープに包まれて超スピードで連れていってもらったほうが早いのだろうが…この景色を見過ごすのは確かに惜しい」

「強敵を倒した後くらい、こんな風にゆっくり過ごしたっていいだろう」

「そうかもな…だが私は時々怖くなる。もしも速度を落としたら、私の背後の何かが…追いついてしまうのではないかと…。私は自分の目的に関わりのないものを排除して生きてきた。例えば今のような時間だ。微かな光を…今まで見落としたかもしれない光を…見せてくれる時を」

 

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いつものゴッサム

ゴッサムシティに降り立った彼らは、虎に襲われている男を見つける。

 

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バットマンが被害者の意識を確認する合間に、スーパーマンが虎を打ち倒し、彼らの正体を探ろうと近づく。

 

するとどこからか黒い雲が現れる。

 

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暗雲はスーパーマンを包み込むと、彼をどこかへ連れ去ってしまう。そしてまたも唐突に、新たな大型動物たちが現れる。 

通りに一人残されたバットマンは己の持ちうるスキルで全て撃退するも負傷し、その場で意識を失ってしまう。

 

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自宅デート

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目を覚ましたブルースは自分がウェインマナーにいる事、そして自分を見つめる親友の姿に気づいた。胸部や足に負った傷には包帯が巻かれている。

暗雲の支配から逃れバットマンの元へ戻ると、そこには動物の姿はなく、意識のないバットマンだけが残されていたとスーパーマンは語った。

スーパーマンバットマンの体を気遣い、すぐさまその場を後にしようとするが、珍しくバットマンが引き止める。ぎこちなく自分を誘うその姿に、スーパーマンは彼が何か助けを必要としていることを察する。

 

「コーヒーにはクリームと砂糖をつけてほしいな」

「君がコーヒーを飲む姿を、私が何ど見ていると?…うーん、しかしコーヒーが見つからないな…アルフレッドは確かこの辺りに…」

「Xレイビジョンで見てみるよ。…うん、どうやらそこにあるようだ」

 

キッチンでなんとかコーヒーを淹れた二人は、並んで歩きながら話し続ける。

 

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「前に私は時々君の飛行能力が羨ましくなると言ったが、本当はそれだけじゃない。私はいつだって君が羨ましいし、焦がれているモノはもっとある。それに君がスモールヴィル時代のことを話す顔の輝かしいことと言ったら!さぞかし素晴らしい時間だったのだろう」

 

ブルースはクラークの育て親のケント夫妻について尋ねる。クラークは自分の子供時代の話を親友に聞かせる。

早くに両親と残酷な別れを経験したブルースには、それら全てが眩しく尊いようだった。

 

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やがてブルースは眠りに落ちていった。彼が眠るのを見届けて、クラークもメトロポリスへの帰路についた。

アパートに戻ったクラークもコスチュームを脱ぎ捨てるとベッドへ入った。

 

 

暗雲

 

クラークは悪夢を見た。

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かつて自分から盗まれたゾディアックの像の下にバットマンが横たわっている。どれだけ声をかけても彼は反応しない。駆け寄って抱き起こすと、彼は自分の腕の中で死んでしまった。

 

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スーパーマンは飛び起きた。

 

胸中に渦巻く不安をと共に、クラークはブルースの元へ飛んだ。

 

一方その頃ブルースは、“ブルースウェイン”の医療記録が盗難された件でDr.ダンディーと話をしていた。

そんなものに興味があるのはバットマンとブルースウェインが同一人物であると知っている人物くらいだろうが、そんな輩は野放しにしていない、とブルースはこの件に重きを置かなかった。

それよりも窓から飛び込んできたスーパーマンの要件にすぐ吸いつけられた。

 

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ブルースの元へやってきたスーパーマンは自分の見た夢について語り、また、夢に出てきたゾディアック像に使用するコインを取り出す。

 

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ゾディアック像が盗難されてもそれほど危険視していなかったのは、そのコインが適切に管理されていると信じていたからだった。だが、保管されていたコインは偽物だったとスーパーマンは告げる。

ブルースも、自分が所有していたコインを精査するとやはりそれも偽物であることが判明した。本物は何者かが所有し、そしてそれをゾディアックの像とともに使用するつもりだと気づく。

 

その頃某所。Dr.ゾディアックとその恋人マリッサがいた。彼らはバットマンに負わせた傷と、ブルースウェインの医療記録を見比べて、彼の正体を暴いていた。

 

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ザターナ

 

バットマンとスーパーマンはコインの謎を解読するため、ザターナの協力を仰いでいた。ザターナがコインに触れると、途端に彼女は正気を失い、二人のヒーローに襲いかかってきた。

 

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バットマンがコインを握るザターナの手に向けてバットラングを投げつける。コインがザターナの手を離れると、彼女に取り憑いていた何者かも消えていった。

自由を取り戻したザターナは譫言を呟きながら意識を失い、残された二人のヒーローは、これが序章に過ぎないと悟った。