SUPERMAN/BATMAN #51 "Li'l League"
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"I’M THE GOSHDARN BATMAN"
Li'l BATMAN
issueナンバー
SUPERMAN/BATMAN#51
"Li'l League"
収録TPB
あらすじ
「リルスーパーマンだ!」「かわいい~~~~~~」「リルバットマンだ!」「かわいい~~~~~~」
続きからなんとなくの流れです。
ワールドファイネスト?
制御を失い、墜落していく飛行機。
緊迫した声音で現状を報告する乗員たちは誰ひとり、窓の外を高速で横切った赤と青の陰には気づかなかった。
??(エアフォースワン。衝突まで五秒。ぼくには十分な時間だ)
超重量級の飛行機に添えられた両手は、軽々とその機体を持ち上げ、地面へと静かに着地させた。
??(おや?ホワイトハウスを増築したのかな?前よりも大きい気がする)
茫然として外に出てくる人々へ、明るく朗らかな声がかかる。
??「大統領!ご無事ですか?」
「私は大丈夫だが・・・だが・・・だが君は・・・君は彼では
・・・君は誰だ?!」
明るい日差しの差す場面から一転、暗闇に包まれた街並み。
??(ゴッサム。深夜までの五秒。何かが変わった。多くゴッサムの夜には洗礼のような雨を感じる。今日は格別だ。雷の激しさも)
黒い影がビルからビルの隙間を縫って飛ぶ。
女性に刃物を突き付けて荷物を奪おうとしている男は、いつの間にか黒い影に背後を取られていることに気付かなかった
??(だが屑どもは決して変わらない。迷信深くて臆病)
「お、お前はなんだ!お前は奴じゃ・・・」
??「ああ、私だとも。私は
KAWAIIの化身
殴られた男は当然ですが、助けた女性にまで叫ばれ逃げられてしまう小さなバットマン(?)
周囲を見回して、さらなる異変に気が付きます。
リルバッツ(何かおかしい。何か・・・急に何もかもが…大きくなっている)
そうしてリルバッツが自分の状況を確認していると、明るい声が降り注ぎます。
??「ああ!よかった!聞き覚えのある声がしたと思ったんだ」
CHOU KAWAIIの化身
リルS「バットマン、世界中で何かがおかしい。なにかが起こっている!」
リルB「きみの能力が健在なのは行幸だ」
リルS「ぼくたちはどうすればいいのかな?」
リルB「いつも通りさ。解決するぞ」
そうして可愛いの化身2人は、一緒に街へ飛び出していきました
ドッペルゲンガー
さてそれから…
なんだかんだあって、ゴッサムの銀行を襲ったフロロニックマンに対峙したものの、早速大ピンチに陥るリルワールドファイネスト。
うーん普段の大きさならエロ担当になりそうな拘束のされ方も、小さいとひたすらかわいい…周囲の蝙蝠(?)もリルバッツのピンチに焦り気味です。
リルB「んんん!私の腕はどうなってるんだ!なんだこの感覚は!」
「そりゃ痛みって奴だよ、馬鹿。なんだか初めての経験・・・みたいな態度を取るなあ・・・。ちょっと待てよ?お前たち、もう少し背が高くなかったか?」
リルS「どうやって世界をこんな風にごちゃごちゃにしたのか知らないが、ぼくたちはお前を止めてみせるぞ!フロロニックマン!」
リルスプスはフロロニックマンを元凶と見ているようですが、ピンチでも小さくても推理力は健在なリルバッツがそれを否定します。
リルB「スーパーマン!こいつは黒幕じゃない!こいつはちんけなこそ泥に過ぎん!他に原因がある。世界の何もかもが突然大きく・・・強力で、そして危険になった原因が!」
フロロニックマンの植物がリルスプスをも叩きのめします。
勢いのまま壁に激突したリルスプスは打った頭をさすっていますが、痛みからすぐには立ち上がれません。
リルS「バットマン!ぼくも感じた・・・いつもならバウンドするだけなのに・・・」
どうやら彼らはフロロニックマンが言うように「痛み」そのものが初体験の様子。
そうこうしているうちにリルバッツは植物に飲み込まれてしまいます。
リルS「バットマン!!!」
リルスプスの悲痛な叫びも、絡みついてくる触手に飲まれて消えようとした、
その時
スプス「もう心配はいらないぞ、少年。手を貸そう」
バッツ「用心しろスーパーマン。我々はまだ事態の全容を把握していない」
で、出~~~~~~~~~~~↑↑↑↑
はじめまして。きみはだれ?
「きみはだれなの!?」
「私はスーパーマンだ」
「本当!?すごい!ぼくもスーパーマンだよ!」
「それは興味深いが、まずは・・・」
「さいっこうだね!ねえ一緒にチームを組んで、悪い奴らと戦おうよ!」
「まあ待つんだ。まずは君たちがどこから来たか・・・」
「君の孤独の要塞見せてくれる?やっぱりかっこいい?ぼくのはかっこいいよ!キャンダーはもってる?」
「あー我々はまず・・・」
「お前は何者だ」
「わたしはバットマンだ」
「違う」
「違わない」
「私がバットマンだ」
「これはこれは・・・そのジョークもう一回言ってくれ」
「なんだと?」
「I’M THE GOSHDARN BATMAN(※フランクミラー出典」
「黙れ」
温度差~~~~~~~~~~~~
ことを起こしたのはやっぱり蝙蝠組でした。
売り拳に買いキック。
仲間を傷つけられるのを目の当たりにしたリルスプは当然大激怒です。
「何するんだ!ひどいじゃないか!きみたちはぼくらと全然違う!この世界と同じだ!大きくて、危険だ!きみたちは悪者だ!」
「落ち着け!!」
スプス(大)にヒートヴィジョンを浴びせたリルスプをバッツ(大)が羽交い絞めにして抑え込もうとします。お前が原因やぞ
そして事態は悪化していきます…
「悪いな、大物くん・・・まだ始まったばかりだぞ!」
「ジャスティスリーグオブアメリカ!」
なんとリルバッツの呼びかけにより、リルジャスティスリーグが集結してしまいました。
「フラッシュ!そいつのベルトを奪え!」
小さいけれどそれなりにリーグの力を持つ者たちにわちゃわちゃと襲い掛かられ、さすがのファイネスト(大)もすぐには事態を治めることが出来ません。
「みんな待つんだ!これは誤解が・・・」
「誤解なんて無いわ!それにしてもあなた、育ちすぎよ!」
「大きい建物こわい・・・みんながたたかうのもやだ・・・」
「あ!スーパーガールだめ!・・・みんな!彼女がまた泣き出す・・・!」
しばらくドッタンバッタン大騒ぎした後
「聞くんだ!我々は君たちを傷つけたくない!話し合いがしたいだけなんだ!」
「私の真実の投げ縄に触れてる・・・彼は本当のことを言ってるわ!」
リルダイアナの投げ縄に触れたスプスの言葉によってようやく事態は収束します。
まずは落ち着いて話ができる場所へ移動することに…
大きいことはいいことだ
「ブルース様。ケイブのセキュリティアップデートは終了し…し…なんとこれは」
「深刻な事態だ。アルフレッド」
というわけでやってきましたバットケイブ(大)
リルリーグは初めて見る大きなバットケイブに大喜びです。一人を除いて
「そいつの恐竜がでかいからなんだっていうんだ?ペニーコインやらかっこいい車…ふん…ここは隙間風が入る」
嫉妬蝙蝠
まずは相互理解から…というわけでようやく落ち着いて話を始めるファイネスト(大小)
「それで、君たちはどこから来たんだ」
「ここがぼくたちの世界でないなら、別次元のオルタナティブワールドだと考えるべきだろう。ぼくたちの世界はこことそっくりだよ。ただここより小さいだけ!それにしてもぼくたち全員がここにいるということは、人々を守るヒーローが向こうに誰もいないということだ!」
「お前は我々をなにかしらのトリックだと思っているだろう。だが我々はトリックではない。わたしたちは確かに、おまえたちと同じ存在だ」
「その議論はまだ終わっていない」
「議論だと?」
リルバッツは、自分がバッツ(大)と同一存在である証拠を固めるために自分と、自分の両親に起きた悲劇を語り始めます。
「わたしはその日はじめて、本物の悪を知った」
「それはわたしの目の前で起こった…」
「警告も理由もなかった…」
「両親は、地面に倒れた…」
「二度の…突き飛ばし。すべてが変わった」
「わたしはあの夜、もう二度と同じ悲劇をゴッサムでは起こさせないと誓ったのだ」
「両親は……、突き飛ばされたのか?彼らは…生きている?」
「当然だろう。なぜだ?お前の両親には何が起きたんだ?」
「彼らは……この話はあとでいい…。ではお前のスーパーマンは?お前の次元にもクリプトンはあったのか?」
「あった?今もあるよ?」
今度はリルスプスが己の生い立ちを語りだします。
「宇宙で一番美しい星さ!太陽の日差しがさんさんと差し込むんだ」
「…だけどそれも物凄い大雨がやってくるまでだった。雨のせいで太陽が消えてしまったんだ。ぼくの両親は赤ん坊のぼくが濡れてしまわないよう、命がけの方法をとってくれた。太陽をふたたび感じられる星を探しだし、ぼくをそこへ送ってくれたんだ」
「君の両親も生き延びているのか?」
スプス(大)もバッツ(大)同様に、信じられない思いで問います。
「もちろんだよ!ぼくはいつだって彼らに会える。でも地球にはぼくが必要だからね!」
「素晴らしいな…。君たちの世界は僕たちのものとはとても…異なっている。僕らのものより小さくて…より幸福な世界だ」
「だが、本当の世界ではない」
なんとなくしんみりする二人…
と、そこに
「ねえちょっと…これどうなってるの?これ…唇?」
「ロビン!あなたとっても…大きいわ!」
大きいことはいいことだ…
原因
「……君たちがどこから来たにせよ、帰る方法を見つけなくては」
「ここに来る前におかしなことは?」
「ない。道の角を曲がったら、唐突に全てが変わっていた」
ファイネスト(大)とファイネスト(小)が話を続けていると、
「アラート!解析不能エネルギー探知!」
リーグメンバーのレッドトルネード(小)がおかしなエネルギー派をキャッチしました。
そしてバットケイブのモニターに映し出されたのは…
「ミクシィズピトルク!お前の仕業か!」
複数の次元やアースに関わる事件の裏には大体いますね。
きゃ~~きみたちかっわいい~~~とリルたちを見て我々のような反応をするミクシィズピトルク。
一体何が目的なのかとファイネスト(大小)が問い詰めると簡単にゲロりました。
「スープス、最近はお疲れだっただろう?クライシスだのダークサイドだのでなんかいっつも辛そうだったし…でもちょっと前に魔法の影響を受けて子供返りして周囲も子供に見えていたとき、とても楽しそうだったじゃないか?だからもう一度ちっちゃい子たち連れてきて、君をスーパーハッピーにしてあげようって思ったのさ!」
ミクシィズピトルクが言っているのはSUPERMAN/BATMAN#46でクリプトナイトに関連した魔法のアイテムでスプスがダウンした時のことです。
この時のスプスは、宇宙から地球のブラウニーのにおいを嗅ぎつけて「もらいにいこう!」とはしゃいだり、テレビゲームで負けて癇癪を起したりと本当の子供のようになっていました。でもミクシィズピトルクのいうように、確かにその時のスプスは辛いことをすべて忘れていられました。
※SUPERMAN/BATMAN#46 この時のバッツたちは普通の大きさだったのですが、魔法にかかったスプスには今のリルたちのように小さく見えていました。
リルリーグの出現の原因は、そんな優しい()ミクシィズピトルクのご厚意()だとあっさり判明しました。
というわけで元に戻るまでの間、ここからリルヒーローたちとビッグヒーローたちでたのちいストーリー展開が
あると思うか?ここはDC本編。
リルヒーローに続き、次回はリルヴィラン登場です。ここからが本当の地獄だ。
ちょっとした感想
リーグのミニヴァージョンが現れて全体的にコメディ調ですが、メタ要素も含んだ上で鋭い指摘が多いストーリーです。
ここに至るまで暗い展開や辛い展開が続いて来たゆえに、こうしてほっと一息つけるようなストーリーを挟み、スープスを癒そうとするミクシィズピトルク。
ですが、スーパーマンとバットマン、悪と戦い続けるヒーローが主役を担うストーリー、世界に、果たして安らぎや幸福は訪れるのか?
これは次のイシューで一種の答えが出ます。気が向いたら記事も続きます。(気が向いたので書いてます。全体の感想はそのときまとめたいです)
ちなみにこのストーリーの一区切りはこの#51と次回の#52で、全二話の形となっておりさらっと読みやすいです。
ではまた次回
収録TPB