SUPERMAN/BATMAN ANNUAL issue:1
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"Stop me if you've heard this one..."
issueナンバー
SUPERMAN/BATMAN ANNUAL issue:1
issue収録本
SUPERMAN/BATMAN Vol.3
あらすじ
続きから内容メモです
狙われた男
物語は謎の男から暗殺任務を引き受けるスレイドのシーンから始まります。
??「君は金さえ払えば殺しも請け負うそうだね。私には金があり、そして殺して欲しい男がいる」
スレイド「ええ勿論。だがひとつだけ条件がある。私は今フリーランスでね。自分のブランドを立ち上げたいと思っている。コスチュームなんかを好きにさせてくれるならなんでもやるさ」
??「好きにすればいい。この男さえ殺してくれればこちらとしてもなんでもいい」
スレイドの眺めるファイルには、”死ね!ブルース死ね!”と書かれまくっているブルースの写真が…
二人のヒーロー
一方、スーパーマンとバットマンは次元の狭間から現れた自分たちのダブルやジャスティスリーグっぽいものと戦っていました。
力を合わせて全ての敵を撃退した二人は、その後ビルの上で会話を交えます。
スプス「助力に感謝するよ」
バッツ「私も君と同じことを言おうと思っていた」
なんかすごいフレンドリー
スプス「今後もこういう機会を持たないか?我々が協力し合うのは、なかなか有意義だと思うよ」
バッツ「生憎、私にはパートナーがいる。…気を悪くしないでくれ」
バッツのいい子具合(当社比)に動揺が止まない
スプス「ではまた会う日まで。もしここ最近の奇妙な出来事についてなにか判れば連絡するよ。今日は本当にありがとう」
スプスは勿論気にした様子も無く、笑顔でバッツと別れの握手を交わします。
いやむしろ断られた事実を無視してる…?
連絡するとはいうもののお互いの正体もメアドも電話番号も知らない二人です。先のスーパーマンの言葉を受けて、バットジョークが飛び出します。
バッツ「私は全ての大学のここ20年の名簿年鑑を見ている。君のその顎もそのうち見つけるさ。だが、君はどうだ」
スプス「お手上げだね。実際、君のその鉛入りのマスクは良いアイディアだよ。まあ正直言うと、僕は君の正体を探る時間が全然とれないんだ。なかなか忙しくて」
空に浮かび上がるスーパーマン。身を翻し、ビルの狭間に消えるバットマン。
「また会おうバットマン」
「これっきりかもしれんぞ。スーパーマン」
さよならの言い方一つでも性格の違いがでる二人。
それから、彼らはそれぞれの居住区に帰宅しました。
スーパーマンはもう一つのアイデンティティであるクラーク・ケントに戻り、荷造りをしながら誰かに電話をしています。
クラーク「大丈夫だよロイス…遅れないよ。あ、いや、バミューダトライアングルのクルーズが単なる誇張宣伝の為なんて僕は思ってな…あ、ああ、君は思ってるね…まあただの休暇だと思おうよ…」
一方、バットマンもバットケイブでコスチュームを脱ぎ捨て、高級スーツに着替えているところでした。
ブルース「女性は揃っているな」
アルフ「勿論です、ブルース様」
ブルース「今日、ブルース・ウェインは昼と夜にバハマのクルーズツアーに参加している…。だが私は用意してあるバットサブに乗り込んで今夜ゴッサムに戻り仕事を片付ける…完璧だな」
運命ってやつは…
はじめまして
そして件の豪華客船でのクルーズ。
表面はにこやかでも若干ヤクザの入った受付とロイスが、割り振られる部屋についてバトルしています。隣にいるクラークは最初こそそのやり取りを見ていたものの、さすがに放っても置けなくなり、自分も加わって話そうとしたのですが…
突然、横からビキニ美女を引き連れた超絶無礼な男がぐいぐい割り込んできました。
「ボーイ!シャンパンとシルクのシーツ、それからバスソルトをくれ!捕まえた二人のマーメイドと…シュノーケーリング(意味深)する為には精をつけないとだからな!」
お?なんやこのアホ丸出しのおっさんは?とクラークがあからさまな表情で見ていると、今まで横柄な態度だったボーイがうってかわって素早く反応しました。
「ウェイン様!」
どこのウェインさんか知らんけど失礼やぞ。クラークとロイスを完全無視で話を始めた受付とウェインにクラークが「あの…」と声をかけます。
するとウェイン氏はさらに失礼の上塗りをかましてきます。クラークをボーイの一人と勘違いしたのか荷物を持たせてくるウェイン様。
「ああ、君、気が利くね。ついでにチップに20ドルやるから、ここに入ってるシルクのボクサーショーツにプレスしておいてくれるかな?」
惜しみない下着事情の情報開示。ありがとうございます。
自由すぎるクソ野郎ウェインにさすがのクラークもキレ気味です。荷物を押し返して毅然とした態度で対応します。
「申し訳ないが、僕らが先にここに並んでいたんですよ」
「ああ、ボーイじゃないのか…でも君がドリンクを給仕しに来たんでもなんでもないなら、なぜ僕に声をかけているのかな…えーミスター…」
「ケントです。クラーク・ケント」
などと最悪のファーストインプレッションを交わした上での険悪な自己紹介をするクラークとウェイン。するとそこに、何やら端末をいじっていた受付の困った声が割り込んできました。
「あ〜…お二方…少し問題が起きました…」
あとは若い人二人で
受付の言った「問題」とはコンピューターのトラブルでブルースとクラークがあろうことか同室になってしまったというものでした。
すでに最悪の印象をお互い(主にクラーク)が持っているのに無理でしょしかもシングルって…
やはり最初に喧嘩を売ったのはブルース君でした。
いやいやケントくんも賢いから当然判ってくれてるよ彼はその辺で寝る場所探すでしょとタカビーに言い放つブルース君。
しかしクラーク君も負けてません。記事にお前のその態度書いたろかと受けて立つクラーク君。ちょっと男子〜〜〜〜!!
二人の火花の散らし合いを見て受付が「ではどちらかがお部屋を諦めるのは〜…」と提案するも
ブルース「ぜったいいや💢💢💢」
クラーク「よろしくねルームメイトちゃん💢💢💢」
結局ギスギスしたまま時だけが経っていきます。
その間にもちょいちょいブルースがロイスにちょっかい出したり何かとデイリープラネット組に絡んできましたがクラークとブルースの互いの好感度はぐんぐん下がっていきます…。
でもクラークは偶然ブルースの命を助けたりもしてたり。
ロイスをかっさらっていったブルースの(毒薬の入った)シャンパンにスープス怒りのヒートヴィジョンがシューっ!
あ、そうなんですよ。冒頭のブルースウェイン暗殺計画進行中なんですよ。相部屋に気を取られてたけど物語は夜(意味深)から盛り上がっていきます。
さてさらに夜も更けて…ロイスもじゃああとは若い人たちで良い夜を…とクラークとブルースを置いていってしまいました。ロイスまたね〜〜〜〜とにこにこ見送る男の子達。しかしその裏では…
ブルース「こっから海にダイブしてくれたら100万ドルくれてやるよ」
クラーク「くたばれリッチボーイ」
ブルース「いや実際もし君が本気で私とルームシェアしようと考えてるなら、私は君を見た目以上のうすのろだと思わざるを得ないぞ」
クラーク「全く同意見だよ」
逆に仲良しでは??と思う程に罵り合いを続ける二人…
…しかしスプスもバッツも気が付かないところでさらなる事件の兆しが生まれ始めていました…
君のアゴ
わあ…………
クラーク「すこぶる気まずい」
ブルース「それな」
二人の最高に冷えきった初夜…(※何もしてません)
しかしそれも外からの悲鳴によって中断させられました(※何もしてません)
窓から外を覗くと船の周囲が不気味な光に包まれています。どことなく、冒頭で戦った別ジャスティスリーグたちの背後に渦巻いていた光にも似ています。
ブルース(50艘のライフボート…デッキは11ある…バットサブを呼んで…)
クラーク(船を持ち上げても船体は保つだろうか…それとも引っ張っていく…?)
ヒーローの習性で、まずは人々の避難を最優先にそれぞれ考えを巡らせていた二人ですが、ふとお互い隣の人物の存在を思い出し、顔を見合わせます。
「……お前は記者だろう。ペンなりなんなり持って現場にいかなくていいのか?」
「えっと…僕のペンは…ロイスが持ってるし…ちょっと船酔い気味だし…」
クラークがいるせいでアホのぼんぼん演技の止め時が掴めないブルース。
クラークの答えがまたもたもたしてるもんだから、ついにブルースの我慢は限界に達します。
「…もう限界だ。おやすみ、ケント君」
ブルースの寝間着の袖から麻酔針が発射されました。そしてそれはクラークの首に……
刺さりませんでした
「私は全ての大学のここ20年の名簿年鑑を見ている。君のその顎もそのうち見つけるさ。だが、君はどうだ」
「お手上げだね。実際、君のその鉛入りのマスクは良いアイディアだよ。まあ正直言うと、僕は君の正体を探る時間が全然とれないんだ。なかなか忙しくて」
ブルース「そのアゴ……」
パズルがハマるようにはっきりと理解してしまい…見つめ合う二人…
と、そこへ
???「ブロークバックタイタニック中のところお邪魔してごめ〜〜〜〜ん!!でも!ブルース・ウェイ〜〜〜〜〜ン!!!あぶな〜〜〜〜い!!!」
奇妙なコスチュームの男が二人の初夜ルームへ飛び込んできました。あれ?
あれ?????????
どことなくデッドプ謎の男は元気に飛び跳ねながらブルースの前に身を投げ出します。すると先までクラークとブルースが覗いていた窓の外から無数の銃弾が打ち込まれ、何となくデッドプー謎の男は蜂の巣に。
怒濤の展開。哀れなその姿を見下ろしてブルースとクラークは呆然としています。
「君の休暇っていつもこんななの?」
「まあ大体は」
と、更にさらに…
スレイド「変な光に、くそったれなボディガード…まじでこの仕事、前払いさせとくんだったな」
ブルースを外から狙ったのは勿論、冒頭の暗殺者スレイドでした。…先に言っていた「用意してるコスチューム」もイケてますね!!
奇襲が失敗し、ブルースがまだ生きていることを知ると、さらに室内へ何かを発射して早々にスレイドは撤退していきました…
室内の床を跳ねる物体を見たクラークが叫びます。
「グレネードだ!」
ここの二人超かわいい
ウルトラマンとオウルマン
「何の音!?」
どこからか聞こえたグレネードの爆発音にぎょっとするロイス。
そうです。クラークとブルースがドラマティックなブロークバックタイタニックを続けるその頃、ロイスは甲板でちゃんと記者の仕事をしていました。
避難しようとしている人々の間をぬって、クルーザーの関係者にインタヴューをしていましたが、その時、甲板に降り立つ二つの人影に気がつきます。
その特徴的なシルエット……
ロイス「まさか…バットマンとスーパーマン?(そういえば…クラークはどこかしら…不思議ね…クラークがいなくなるといつもビッグブルーが現れるのよね…」
ロイスは恐る恐る近づいてみます。すると、そこにいた男達は確かにスーパーマンとバットマンによく似ていましたが…
ウルトラマン「この船は我々が占拠した!!我々は……んと…なんだっけ?」
オウルマン「このウルトラうすらトンカチが。貴様が付けた組織名だろう!我々は…クライムシンジケート!!」
スーパーマンそっくりのウルトラマンと、どことなくバットマンっぽいオウルマン。船を包んだ謎の発光の正体は、次元の亀裂であり、互いの世界を繋ぐゲートでした。彼らはそこから現れた、別世界のスーパーマンとバットマンのダブルです。
突然現れたシージャック犯たちのせいでさらにデッキは大混乱。こんな時にスーパーマンとバットマンは何をしているのか!
君の壁
ブルース「さすがだな。全身鋼マン」
クラーク「腐るなよ」
いちゃいちゃしおってからに
グレネードの爆発の直撃を受けたものの、文字通りクラークが盾になってくれたおかげでブルースは無傷のようです。
とにかく正体がばれたからには、もうアホのふりをする必要がなくなったブルース。クラークに策があるか聞かれるとすらすら答え出します。
「あの暗殺者は自分の仕事がきちんと片がついたか確認しに戻ってくるはずだ。この件は私がなんとかする。君は外の異変に対処してくれ」
「ああ、だが彼はどうするんだ?」
床に埋まっている謎の男を指すクラーク。しかしブルースは「どこにも行かないだろう。放っておけ」と一蹴。冷たい
などと言っているうちにいつの間にかクラークはスーパーマンのコスチュームになっていました。
「うわなにそれどうやって…」
「ああ…僕はいつも仕事着をスーパー圧縮してボール状にして身体に隠し持ってるんだ…それを音速で……着替え……むう…」
だんだんと口ごもるスーパーマン。それを見てブルースが噴き出します。
「悪い悪い。口に出すと馬鹿みたいに響くよな」
「ああ、その点、君のバットラングはシェイクスピアみたいに聞こえるさ」
軽口の応酬になんとなく悪友っぽさが出てきたかな…?
ドッペルゲンガー
再び場面はデッキに戻ります。騒ぎが治まらないことでオウルマンは苛立ち、船員を恫喝する始末。ウルトラマンはというとロイスにちょっかいをかけています。収集がつかね〜〜〜〜とそこに
「さあ君たち。いい加減に…わお」
ようやく現れたスーパーマンは、オウルマンとウルトラマンを見て目を丸くします。オウルマンもスーパーマンの登場で状況を完全に理解したようです。
「今朝から次元に歪みを感じていたが…こういうことか。どうやらあれは別次元の貴様のようだぞウルトラマン」
「わ〜〜〜俺ってやっぱハンサムだな〜〜。なあちょっとそこの俺!ロイスとキスしてみろよ!ここからどう見えるのか見たい〜〜〜〜!」
萌えっこかな??
きゃっきゃしているウルトラマンに、オウルマンは苛立ちを滲ませます。
「どうして貴様は自分のクソも始末できんのだ?さっさと殺してしまえ」
オウルマンがそう吐き捨てるや、すぐにウルトラマンがスーパーマンに殴り掛かってきました。いくらアホの子といえ力はスプスと互角。一撃を食らって、スプスはロイスを取り落としてしまいます。
それを下にいたオウルマンがキャッチ。そして突然のキス。
なぜ…
「お前…スーパーウーマンではないな?」
「スーパーウーマンってなに?!」
ブルース・ウェイン イズ バットマン
甲板にスーパーマンを派遣したブルースは、自分に向けられている暗殺者対策のために動き出していました。
適切なタイミングでバットマンになる為に、通信機器に呼びかけながらロビーを走るブルース。と、そこに突然
??「ミスター・ウェイン?インタヴューさせて頂けます?この旅行のご感想は?」
ブルース「き、君は…ロイス!?」
自分をひっくり返した女性を見てブルースは驚きます。ロイスとうり二つ!ですがその姿と投げ縄の威力から見て本人とは到底思えません。彼女こそ、先程オウルマンが言っていたスーパーウーマンです。
首に縄を掛けられ踏みつけられるブルース。
「ほら、カメラに向かってイイ顔をなさい。甲板にいるビッグまぬけブルーにも、あんたの死がはっきりわかるようにね…」
ブルース絶体絶命!!!
ですがその時
「彼から手を離せ!」
さっきのデッドプール謎の男が復活して戻ってきました。
先の千切れた自分の腕でスーパーウーマンを滅多打ちし、彼女の投げ縄まで使って容赦なく叩きのめしながら男は言います。
「ったく。あんたの命を守るっつー契約だけど、二人も暗殺者がついてるなんて一言も言わなかったぜ。あんたの親父はまったく狸親父だよ、ウェイン」
「私の父???父がお前を雇ったのか????」
「 混乱してるのねウェインちゃん…可哀想に…でも大丈夫よ…?とりあえずもう一回自己紹介からやりなおそっか…?俺のことはこう呼んでくれ」
ついに男の名前が判明すると思いきや
スレイド再び!もうめちゃくちゃだよお!
ここでいったん状況を整理
突如現れた次元の隙間の影響で現れた別アースの住人は4人。
バットマンのダブルであるオウルマン
ロイス(兼、役目的にはワンダーウーマン)のダブルであるスーパーウーマン
ブルースを殺すために雇われた暗殺者スレイド(別名デスストローク)のダブルである謎の男
ブルース暗殺任務を請け負っているのはスレイドとスーパーウーマン(別次元出身)
そのブルースを守る任務を請け負っているのは謎の男(別次元のスレイド)
オウルマンとウルトラマンは別の船(おそらく彼らの次元の船)を襲う予定だったのですが、どうも次元の隙間に 迷い込んだためにブルースクラークのいるこの船を成り行きでジャックしているだけのようです。
大乱闘SUPERBATブラザーズ
さて本編に戻って…
未だにスーパーマンとウルトラマンはどたばたキャットファイト中です。同一人物のため全く決着がつきません。
ウルトラマンは楽しそうですがスプスはアホ過ぎる自分のダブルもうざいし人々も危ないしでキレ気味です。
スプス(半ギレ) 「いい加減にしろ!こうしている間にも、人々は危険に晒されているんだぞ!お前も私なら、こんなことは止めて」
ウルトラマン(アホ)「お前が俺なら、こいつを予測できたはずさ!」
スーパー金的…………
スーパーウーマン「下がりなさいアサシン!ウェインは私の獲物よ!」
ブルースはブルースで二人の暗殺者に命を取り合われて大変。
とにかくこの場を切り抜けてなんとかしないと…とブルースは驚異的な身体能力で甲板を飛び出し、階下のデッキに身を移しました。
しかしそこにはオウルマンとロイスがいました。
突然現れたブルースを見て、オウルマンはすぐに彼が自分のダブルだと気づきます。
「おい貴様、コスチュームはどうした」
「えー…っと」
らめえ!ロイスが見てるう!状況なのでもごもご言いよどむブルース。しかし短気なオウルマンは空気が読めずぐいぐい来ます。
「勘弁しろ。まさかこの世界の俺は愚図なのか?」
そのやり取りを端で見ていたロイスはハッとします。
「うそでしょ。ブルースウェインがバッ」
ブルース「それ以上いけない」
「なるほど。正体を伏しているのか。すまなかったな」
先ほどまでのブルースの態度の理由を察してふむふむ納得した後、オウルマンはこともなげに尋ねます。
「なぜ殺してしまわんのだ?」
知られたからには殺したほうがいい、と暗に含むオウルマンを見上げたまま、ブルースは何も答えません。それが答えでした。
オウルマン「…我々は気が合いそうにないな」
ブルース「そうだな」
などと互いの認識を固めていると、その二人の間に、上階にいたスレイドとスーパーウーマン、そして謎の男がひと塊で落ちてきました。
オウルマンを見止めた謎の男はぎょっとして喚き始めます。
??「オウルマン!?お前もウェインを殺そうっての?!あんまりだ!ぜってー賃金値上げを要求す」
オウルマン・スレイド・スーパーウーマン「「「うるさい!!!!」」」
あんまりだよお
袋叩きにされながらも謎の男はブルースをけなげに守ろうとします。
「い、行くんだウェイン!自分の身は自分で守れ!俺のことは心配するな…!」
けなげ~~~~~
そしてそのお言葉に甘えて容赦なく置いていくブルース!
??「ちょま、今のは冗談に決まってんだろ!君の親愛なる隣人を置いていかないで~!」
オウルマン「ウルトラマン。いい加減戻ってこい」
次々と起こる惨事に対処しようと、オウルマンはウルトラマンを呼び戻そうとしますが…
ウルトラマン「そっちで何とかしろよ!俺は忙しい!」
スプスの羽交い絞めを振り払おうとした結果、ウルトラマンは衝撃波で大津波を起こします。迷惑!
オウルマン「くそ馬鹿」
ウルトラマンの後先考えない行動にオウルマンは呆れて言います。
オウルマン「君が奴のどこに惹かれるのかさっぱりわからん」
スーパーウーマン「彼はあんたを苛立たせる天才だもの。それだけで十分」
オウルマン「最終的に、我々は互いのハラワタを食いちぎるだろうな」
スーパーウーマン「それって最高じゃない?」
なんだかんだでウルトラマンの奇行に慣れてるのか、この二人は結構冷静。が、当然スプスはそうじゃありません。
スプス「何考えてるんだ!乗客の命が…!」
波に呑まれれば誰も助からない。今すぐにでも助けに向かいたいのにウルトラマンが邪魔でどうにもできない。そんな状況にスーパーマンが歯噛みしていると…
「そっちの私は”クリプタマイト”の開発はまだなのかな?」
き、きた~~~~~~~!!!!
謎の男の犠牲のおかげで、きちんとコスチュームに着替え、漸くバットマンの登場です。そして早速、ウルトラマン(注:そばにスプスもいます)に向けてクリプトナイト製魚雷を発射。
ウルトラマン「サノバビッチ!」
ウルトラマンが魚雷で吹き飛んで邪魔がなくなったおかげで、船を持ち上げて津波をやり過ごし、スーパーマンは人々を守ることができました。でも、クリプトナイト製のダイナマイトなんて作っていたバッツには納得いかないスプス。
スプス「”クリプタマイト”。これが今日この日のお披露目じゃなかったら、さすがの僕も激オコだったよ」
ぶつぶつバットマンに嫌味を言ってる。かわいい
なにはともあれ、ようやく並び揃ったバットマンとスーパーマン。船の上に降り立つと、オウルマンとウルトラマンに対峙し、本格的に一騎打ちが始まりました。
ついでにスレイドも。
スレイド「頼むからもう死んでくれよ!」
謎の男「どうしてそんなに自分を嫌うのよおおお!」
今回一番可哀そうなのスレイドだな。
しかし激しいチークタイムもそんなに長くは続きません。お互いの力が拮抗しているので勝負もつかず、さらにバットマンは空の色の変化に気が付きます。夜空は消えて、何もない白色の世界が迫ってきています。
バットマン「裂け目が閉じかけている。このままでは」
オウルマン「我々は互いの世界の境界にある零空間に囚われて出られなくなる」
スプス「この船を連れてこの空間から脱出するには、とにかくあの頭の悪い僕が邪魔だ」
バットマン「計画がある」
スーパーマンとバットマンは互いに近寄るとひそひそ計画を練り始めます。
一方オウルマンも脱出を考えています。彼の場合は自分たちさえ助かれば良いので簡単です。
オウルマン「奴に構うな。どうせお前には倒せん。今はこの空間からの脱出を」
とにかくまずはウルトラマンを抑えようとしていたオウルマンですが
「ウルトラマン!」
突然スーパーマンがオウルマンたちを挑発するように掠めて飛んでいきました。
スプス「捕まえてみろ!」
オウルマンが止める間もなく、挑発を受けたウルトラマンはすぐにスプスを追いかけ始めました。バットマンの計画とは果たして…そしてそれは成功するのか…
一方その頃スレイドは
??「うっわ~~~~奇遇だね~~~~俺の方は母親が俺の腕に煙草を押し付けたり、かわいがってたわんちゃんを殺されたりしたよ~~~」
スレイド「俺は父親だった!!」
だんだんかわいくなってきてるぞ。
虐待経験談に花を咲かせていたスレイドですが、背後からの蹴りで昏倒させられてしまいます。やったのはバットマンです。非道
そしてバットマンは残った謎の男に向き合います。
バッツ「命を守ってくれたことを、ブルースウェインが感謝していたよ、ミスター…?」
??「ああ!俺のことはこう呼んでくれ!DEAAAAAAAAA
なぜか後ろへすごい勢いで吹き飛んでいったデ〇〇〇〇〇〇…。バットマンも飛ばされないよう、スレイドを抱えてその辺の柱に掴まっています。
バッツ「いいぞスーパーマン。うまくいっている。そのまま飛び続けろ」
二人の超人の鬼ごっこはまだ続いていました。少しずつウルトラマンがスプスに追いついていきます。
ウル「見ろ!俺のほうが早い!勝った!最高だ!」
スプス「ああ、お前が思ってる以上に最高だよ。船の人々全員を救ってくれたんだからな」
ウル「は?」
意味の分からない言葉に思わず飛ぶのを止めて立ち尽くすウルトラマン。その背に巨大豪華客船が突っ込みました。
スプス「僕たちのレースで起きた気流に船が引っ張られてきている。このままもうしばらくすれば」
バッツ「脱出成功だ」
戦い終えて…
ほどなく白色の空間から脱出し、スーパーマン達は全員元の世界に戻ってきました。
バッツ「我々のドッペルゲンガーたちも消えたな。恐らく、彼らの世界に戻ったのだろう。我々同様に」
スプス「この現象の原因を早く突き止めなければならないな。詳しい人物に心当たりがある」
バッツ「だがその前に、私と君はいろいろと話し合う必要があるかもしれんな」
スプス「楽しみだよ」
二人が二度目の友情の握手を交わしていると
ロイス「そこの二人!!!!ふざけんじゃないわよ!!!!もうわかってんのよ!!!」
ブルースに気絶させられたまま放置だったロイスがカンカンになってやってきました。バッツはロイスの言葉の意味を悟っています。もう正体を隠しきれない…。観念している様子ですがそれを見たスプスは「私に任せて」と押しとどめます。
そんな二人にロイスは指を突き付けます。
ロイス「スーパーマン!あんたが現れるとき、いつもクラーク・ケントはいなくなるわ!そしてバットマン!あんたはブルース・ウェインが女性をほっぽってる時にいつも現れる!!これらの事実からあなたたちは…!」
??「ロイス!無事かい?!」
ロイス「無事なわけ…!!え…!?」
スーパーマンとバットマンに向き合っていたロイスが、一瞬、声の方を振り返るとそこには…
ウェイン様そのおパンツは
クラーク「外が騒がしいなとは思ってたんだけど、ちょうどその時、なんと暴漢が僕たちのところに現れてウェインが殺されかけてね!幸運なことにスーパーマンとバットマンが助けてくれたんだけど…まあ主にスーパーマンだけど!で、ブルースはその後もいろいろ大変でさ…クローゼットの中で震えてる時に頭を打ったらしくて、今も具合がよくないみたいだよ」
言いよるでクラーク。ちなみにブルースはクラークの言葉を裏付けるように、甲板からマーライオンなうしています。
※イメージ画像
ロイスはしばらくクラークを睨みつけていましたが、
「死んで。いますぐ死んで」
と捨て台詞を残して去っていきました。
ロイスが消えると、クラークの背後で魚に餌をやっていた(※オブラート)ブルースもやっと喋れるくらいに回復したのか、ぷんぷん顔で戻ってきました。
スプス「腹話術だよ~高校時代に練習したんだ^^ま、これで彼女の方は大丈夫でしょ」
バッツ「私を高速で着せ替えたのか」
スプス「そうそう。マッハ4でね」
マッハ4で振り回され服を脱がされ着せ替えられればそりゃ具合が悪くもなりますね…。
そしてクラークはここで初めて、スーパーマンとしてではない、クラーク・ケントとしての笑顔をブルースに見せました。
「振り回すから気分が悪くなるって忠告できなくってほんとごめんね?あ・い・ぼ・う♡」
いろいろ
ブロークバックタイタニック(噛みしめ)
とにかく面白い話でした。
クラークとブルース、スーパーマンとバットマン。互いの正体を知らない時の会話。表の顔同士で出会ったときの会話。正体がわかってからの会話。全部違って全部最高でした。ちょいちょい小ネタが挟まってたり、スプスが結構どぎついことを言っていたり…悪友って感じになったこの二人のここからの関係もどうなるかぜひ見たいですね~。
ちなみにブルースとスーパーマンのいるアースは「アース1」でオウルマンたちは「アース2」の存在のようです。アース2スレイドを雇ったというブルースの父トーマスのとことかもっと聞かせてよ(トーマス過激派)
今回ははしょったりあえて話を繋げるために意訳した部分が多いし誤訳もあるだろうメモなので、実際の面白さの10分の1も書けてないです…本当は会話全部を書き出したかったくらい…
そして今回VIP待遇だった、別アースのデスストローク。別アースというかどう見ても別会社から出張してきたとしか思えないキャラになっていましたね。
デッドプールがデスストロークのオマージュというネタを逆手にとってデスストロークをデッドプールに寄せるというジョークなんだろうけど、まべるもDCも懐が広いっすね。
長くなるのでこのメモでは省略した部分が多いのですが、戦闘中もやまない軽口や下品なジョークも非常に似ている気がしました。
重たい話が多いアメコミなので、たまにこういうエンタメ的な一話完結ドタバタコメディを読めるとほっこりしますね。
あといまだに一つすごく気になっているのが、ブルースのラストのパンツはクラークに着せ替えられたのか最初からブルースチョイスで履いてたのかってとこです。
issue収録本
SUPERMAN/BATMAN Vol.3